ROBOZAK純正バッテリー（上）と、拡張股関節用バッテリー（下） ROBONOVA(=ROBOZAK)の純正バッテリーは5個の電池セルを1+2+2に 積 み上げた特殊な形状で、2+3に積み上げる俵型とも違う。拡張股関節を追加したROBOZAKは右下のような平型(ストレート形)に変更されており、これなら類似品がありそうだ。 どうせならバッテリー容量もアップして、ロボの連続駆動時間を延ばしたいところだ。

ネッ トで探す キーワード[６V　充電池　ニッケル水素] でネット検索したリストから候補を２つに絞った。 どちらも容量 1600mAhで、純正品より６０％アップだ。2800mAhの製品もみつけたが、充電時間 が長過ぎるのも困ると思い、パス。 候補のうち、まず安価なイーグル模型の製品を購入した。ラジコンカー等の受信機用で、充電・ 給電用の電線が明らかに細いので、サーボモーターの大電流は無理かな？と疑念もわいたが、仕様に何も書いてなくて判断できないので、試すこ とにした。電線は、廃棄する純正バッテリーから外して再利用することに。 新しいバッテリーの被覆を剥き、電極を覆う絶縁紙を慎重に剥がして、電線を半田付けしなおす。その後、絶縁紙を元に戻し、被覆しなおす（これは別 記事を参照） 早速充電してみると、30分足らずで充電完了し、ロボに給電すると直立静止状態を３０分も維持できない。バッテリーのメモリー効果を疑って充放電を４〜５回繰り返すも状況は変わらず。 ここに至って、1000mAh用のROBONOVA充電器で1600mAhを充電することに無理あるのかな？と思い始める。過充電防止の保護回路とか組み込まれているのか？？　 充電器の詳細を調べたところでフル充電の道が開けるとも思えないので、新たな充電器を探すことにした。

選択を考えなおす 確実なフル充電には、専用の充電器があれば間違いなかろうと、狙いを２つ目の候補に変えて、通販でバッテリー本体と専用の充電器を購入した。他社のロボ製品(Robovie-X)用サプライ品である。 電線も太いので、Robovie-X用の電源コネクタをROBOZAK用に交換すればよい。 交換するコネクタは、汎用品のVHコネクタ（２PIN)が使える。 コネクタ交換のため、バッテリーのコネクタを電線から切り離す。このとき、電線を２本一 緒にブチッと切らず１本ずつ切断する。なぜならば、２本一緒だとバッテリーが一瞬短絡しかねないから。 切り離した電線に、ROBOZAK用コネクタのコンタクトを圧着し、極性に注意してコネクタハウジングにセットする。圧着用の工具はVHコネクタと一 緒に、これまた通販で購入。便利な世の中になったなぁ。 バッテリーから電線を引き出す方向を下から横方向にするため、電線をセロハンテープで折り返して固定する。 専用充電器側のコネクタもROBOZAK用に交換。充電器はRobovie-X用にコネ クタ変換ケーブルが付属していて、これを加工するだけだ。VHコネクタのビンと電線を、極性に注意してハンダ付けしてビニールテープを巻き、更に熱収縮チューブで覆った。機械強度はあまりないので、 コネクタ挿抜時等は取り扱い注意せねば。 新しい充電器で充電してみると、２つ目のバッテリーは約２時間でフル充電され、ロボの連 続稼動時間も１時間以上だった。うれしいことに、１つ目のバッテリーも新しい充電器でフル充電 できている感触 で、無駄にせずにすみそうだ。フッフッフッ...
追記(2014年9月) 　上記の手順「４．」だとバッテリーの全体長が僅かに増えてしまい、ロボ機体の電池格納部の蓋を閉めるのに苦労するので、電池セルの反対側まで這わせる給電線を手直しした。右図のように電池セルを電極側から見たとき、給電線をセルの真下から両脇（斜め下）に変更して這わせている。これで機体への装着が楽になった。 更に追記(2015年1月) 　電池セルと給電線はボンドではなく瞬間接着剤で固定し、上からビニールテープで覆うとよいようだ。